ダブルワークの状態から会社を辞めて独立しても、副業の売上が伸びない理由
こちらのブログに発信場所を移転してから、決めたことがひとつあります。
それは「毎日更新するのは、もうやめよう」でした。
その理由は「何か発信すること」が手段であったはずなのに、いつしか目的にすり替わっていたから。
「何か書かなきゃ」という使命感だけで書いた文章って、やっぱりイマイチなのですよね。
なのですが、「毎日、何かを書く」という習慣はなかなか抜けきらず、今日も結局何かしら書いてしまう私であったりします(苦笑)
前置きはこれくらいにして、そろそろ本題へ。
今日は娘との会話から始まる、高校生と副業を本業にしたい人との共通点のお話しです。
受験に集中したいから、部活を辞める高校生
我が家の娘は高校生。
クラリネットを片手に、毎日奮闘しています。
そんな彼女が言うには
「部活仲間が、受験に集中したいから部活辞めるってさ。私、嫌だ!」
だそうで。
それに対する私の返答は
「時間がないから部活を辞めても、空いた時間を勉強にちゃんと使っている子は見たことがない。」
「だから、あなたは3年のコンクールまでしっかり部活してね。」
こちら。
あなたにも心当たりはありませんか?
高校時代のお友達、もしくはあなた自身が受験に専念したいからと部活を辞めたのはいいけれども、結局だらだらしてしまったという結末に。
部活を辞めた高校生の勉強時間が増えない理由
「何かを始めたい」という理由で、これまでにしていた別のことをカットするのは当然のこと。
時間を作りたいなら何かをやめることが一番手っ取り早いですし、1日数時間を確保することも可能です。
ですが、部活をしている高校生にとって、部活を辞めることは生活リズムがガラリと変わることにつながります。
その変化に馴染むまでは一定の時間が必要ですし、決して楽しくない(であろう)勉強にいきなり意識を振り向けるのはとても難しいものです。
にもかかわらず、空き時間はあるものだから、結局はついつい遊んでしまうことに。
という一連の流れを高校生の頃に散々見てきたからこそ、私の娘に対する返答がさっき書いたようになるというわけです。
副業を本業にするには、効果的な順番がある
ここまで書いてきた現象とまったく同じことが、副業を本業にしたいと思う会社員にも起こります。
多すぎる空き時間の持つ、ある弊害とは?
会社を辞めれば、確かに時間はできるでしょう。
とは言え、「ぽっかりと空いた時間を副業のために使い切れるのか?」というと、そうとは限りません。
むしろ、時間がたっぷりある分
- 今日は気分が乗らないから、休んでもいいか
- 明日から頑張ればいいよね
となるのがオチです。
副業を本業に変える方法
副業を本業にするつもりがあるのなら、以下の手順通りに進めると堅実に成功することが可能です。
- 会社の就業時間中にしているすべての業務を効率化して、定時で退社
雰囲気的に定時退社が難しくても、「いずれは退職する」前提なのだからここは割り切って退社します - 早く帰れるようになった分の空き時間は、すべて副業に注入
1日1時間か2時間程度の方が、「あと○分しかない」という緊張感から上手に使い切れます - 副業の収入が本業の3倍になるまで「2」の状態のままでいる
ここが我慢できない方がとても多いので、ひとつの分水嶺だと思って頑張る - 「3」の状態が半年以上保持できた時点で、退職を申し出る
これが私が思うところの、副業を本業にスイッチする手順。
どうですか?
「私、これなら退職してもいいかな」って思えましたか?
会社員の状態から、安全をキープしたまま副業を本業に変える
会社員とは、何だかんだと言いながら会社に守られた存在です。
「上司に怒られてばかりで、そんな意識はかけらもありません」と思うかもしれません。
ですが、あなたは「A株式会社の一員」であるからこそ、商品が売れるのですしお給料も頂ける。
この事実を忘れてはいけません。
この守られた状態から抜け出して
- 「あなた自身」を看板として商品やサービスを売る
- 国民年金や国民健康保険の保険料を、自分の売上から捻出して支払う
- 会社の事務部門が代行していた各種の手続きを、自分で行う
これらを自分で担うのは、並大抵のことではありません。
以上のことを自力で行うには、会社員時代のお給料の3倍はないと安全は担保されないというのが私の考え。
なので、私は「ギリギリまで会社員の立場は保持してください」と口を酸っぱくして言うのです。
会社員であることを、軽く見ないこと。
守られていることに感謝して、本業に支障をきたさないように副業に取り組むこと。
これらができないようでは、独立・起業はできないと考えてください。
在宅で働くフリーランス事務代行「プロ事務」創始者。
2010年よりプロ事務に従事する。
また2015年より「プロ事務育成プログラム」専任講師として、200名以上のプロ事務を輩出。
プロ事務の後進を養成する活動を続けている。
香川県在住。プライベートでは夫と娘、息子の四人家族です。