在宅ワークで事務代行を始めるのに向いている人とは? – 「これ」さえ知ればフリーランスは簡単だ!
プロ事務育成プログラムを始めてから、3年が過ぎました。
これまでに延べ300人以上の方に対して「在宅で事務代行をするには?」をお話ししてきました。
さて、プロ事務育成プログラムに関して私が最も多く質問を受けたことがあります。
「それは何か?」というと
「私、プロ事務に向いていますか?」
という質問。
「私にもできるのなら、やってみよう!」というわけですね。
新しいことを始めようとするのだから、慎重になるのはとてもいいこと。
ですが、この質問に対する私の答えはいつも同じ。
「はい、できますよ!」
これ。
今日は、私が「在宅で事務代行を始めることは可能」と言い切れる理由についてお話ししますね。
フリーランスに求められる、たったひとつの「知識」とは?
私がお伝えしている在宅ワークスタイルのフリーランス事務代行「プロ事務」を始めとして、フリーランスとして働くすべての人に共通して求められる知っておくべきことがあります。
何を知らなければならないのか?
それは
「自分の持ち物を正確に把握する」
ということです。
ここで言う「持ち物」とは
- 他人より優れてできること(100人いたら1番程度でOK)
- 自分の特性(粘り強い、時間にルーズ etc.)
こんな感じ。
一言で表すと「自分とは何者なのか?」でしょうか。
学校では習わないことですし、本人は起業家のつもりでも「できていない人が案外と多いな」と感じます。
そして、自分の「持ち物」さえきちんと知っていれば、事務代行であろうと何であろうと仕事にできる。
つまり「誰かに喜んでもらって、お金を頂くことができる」というわけです。
フリーランスの事務代行「プロ事務」が持っておくといい、3つの「持ち物」
さて、ここからが本題です。
自分がどんな人なのかを知り、それを生かすことができればプロ事務を始めることはできます。
さらに、プロ事務をするのに有利な「持ち物」が3つあるのが、これまでの経験で分かっています。
具体的には
- 物事の本質を見極める能力
- 各種作業を正確に遂行できる能力
- 多彩な人脈を持ち、いざという時の依頼先をキープし続ける能力
これら3つです。
物事の本質を見極める能力
これが私の「持ち物」であり、事務代行をするにあたってフル活用している能力です。
事務代行のお仕事をする時は
- 提案能力
- 業務フローの構築
- 担当スタッフの選定
に使っています。
また、講師をする際は受講者さんに対して使っていて
- 「持ち物」を見極める
- 今後の伸び幅を予測する
- 発言内容の裏に潜む本音を知る
こういったことをしています。
各種作業を正確に遂行できる能力
先ほど、私の「持ち物」とした「物事の本質を見極める能力」には重大な欠点があります。
それは
実際に遂行できるかどうかは、まったくの別問題
という、非常に残念なウィークポイントです。
「知っていても、実行できるとは限らない」というわけです。
私の講座に何回かお越しいただいた方は知っているかと思うのですが、私の特徴は「構築はできても、ミスを出す」。
効率のよい処理フローは頭の中にバッチリあるのに組んだ通りに自分が動くことはできない、非常に残念な人間が私です。
ですが、作業の遂行能力が高い方の手にかかれば、私の組んだ業務フローがいとも簡単に流れていきます。
今、アージュスタイル内部に2名、クライアントの業務を3名のスタッフさんにしていただいていますが、どの方も私よりずっと優秀。
「自分でしたら、こうはいかないだろう」と思える、完璧なお仕事ぶりです。
ちなみに、プロ事務育成プログラムに興味を持つ方の大半は、この能力を持ち合わせています。
そういう意味でも、私は「あなたはプロ事務に向いている」と、自信を持って答えているというわけです。
多彩な人脈を持ち、いざという時の依頼先をキープし続ける能力
フリーランスとして在宅で事務代行をするのに持つとよい能力として、最後にご紹介するのはいわゆる「人脈」です。
ただ、ここで言う人脈は、異業種交流会やお茶会にバンバン参加して名刺を交換すれば得られるようなものではありません。
この能力の特徴としては
- 一度会った方は、決して忘れない
- 多数のグループやコミュニティと「浅く、広く」関わりを持ち、どのグループとも一定の距離を保っている
- 名刺の肩書きに惑わされることなく、「この人は何ができるか?」を把握することができる
- 必要とあらば、何年か前に一度名刺交換をしただけの人にも躊躇せずに連絡が取れる
こんな感じでしょうか?
私自身はこの能力を持ち合わせていない自覚があるので、非常にうらやましいです。
この能力さえあれば、営業とスタッフの選定には困らないでしょうから。
プロ事務はすべての人に「向いている」し、その気になればすぐに始められる
さて、ここまでの一連の流れを可能にするのが
- 業務の目的や問題点を見極めて、新たなフローを構築
- 高い処理能力を持つ方にバトンタッチして、「1」を実施
- 「2」を遂行するのに必要な能力を持っている人を、人脈を使って探す
という役割分担です。
「1」「2」「3」をひとりでできるのであれば、それに越したことはありません。
ですが、これまでに数多くの方にお会いしてきましたが、すべてにおいて優れているという方にお目にかかったことはなく、「今後も現れないだろうな」と予想しています。
先ほども書いた通り、私自身の「持ち物」は「1」です。
- 「2」は人並み以下
- 「3」もできないわけではないが、特殊な方法で実行しているだけ
というのが現状であり、誰かに助けてもらわなければ事務代行という事業を続けることはできません。
フリーランスは個人単位で働きます。
とは言え、ひとりでできることは限られていて、足りない部分は誰かにカバーしてもらうのが基本です。
そして、あなたの「持ち物」をうまく生かすことが、他の誰かにとってありがたいことであるのは間違いありません。
あなたの素敵な「持ち物」を、ぜひ私に教えてください。
事務サポートの手を必要とする、誰かのお役に立つことができるはずですから。
在宅で働くフリーランス事務代行「プロ事務」創始者。
2010年よりプロ事務に従事する。
また2015年より「プロ事務育成プログラム」専任講師として、200名以上のプロ事務を輩出。
プロ事務の後進を養成する活動を続けている。
香川県在住。プライベートでは夫と娘、息子の四人家族です。